1.通常待機状態
流水検知装置が待機状態の時、弁が閉まっており、主弁が弁座に押圧されて、1次側、2次側、中間室を分離した状態となっています。
この時、1次側・2次側には配管内部の水圧が加わっていますが、配水管へ通じる中間室及び信号配管内部は配水管内と同じ大気圧となっています。
 2.作動
スプリンクラーヘッドの作動放水等によって2次側配管内の圧力が降下すると主弁が開き、1次側から2次側への流水が発生します。この流水の一部は信号水として中間室から信号配管を通過してオートドリップから排水部に放水されます。
圧力スイッチであるアラームスイッチは信号配管に通じているので、この流水はアラームスイッチを加圧作動して、信号が発せられます。

 3.復帰
配管内の流水が止まり主弁が閉じると、中間室への信号水の供給が絶たれます。すると信号配管内部の圧力は、オートドリップから配水管へと排出されて大気圧になり、アラームスイッチは復帰します。

 4.アラームスイッチ
アラームスイッチはエアータイマーを備えており、通常時のポンプ起動等による配管内の圧力変動でおきる瞬間的な弁開による誤報の発生を防止しています。
瞬間的に主弁が開いても、タイマーが設定されているためタイマー作動時間内はアラームスイッチは入りません。主弁が閉まると、タイマーはリセットされます。
 5.補助逆止弁
補助逆止弁は、2次側の配管内圧力が低下した場合、主弁を開くことなく補助逆止弁により1次側から2次側へ小流水を供給する構造となっています。
誤報防止のためのこの小流水は5L/minと十分な流量を確保しており、補助ポンプが起動した時の誤作動に対応しています。