ヒューズ(低温ハンダ)は金属なのですが、火災の熱を早期に感知するため、72℃の比較的低い温度で融解する低融合金であり、止水荷重のような強力な力に耐える事はできません。そのため止水荷重をレバーにより1/10以下に軽減させてヒューズに加えられています。
この約100kgfと言う強力な止水荷重はヘッドを組み立てる時に、止水力として内部に加える荷重です。ヘッドを組み立てる時に加えるこの内部荷重の事を“組立荷重(くみたてかじゅう)”と呼びます。つまりレバー式ヘッドはヘッド自体を組み立てている荷重によって止水荷重を発生させているわけです。またこの組立荷重と、これを軽減させてハンダに加わっている荷重の比を“レバー比”と言います。つまりヘッドはレバー比が1/10以下で設計されている事になります。このヒューズに加わる荷重は非常に重要であり、レバー比とヒューズに加わる荷重は各メーカーにより厳密に設定され、極めて精密にコントロールされています。 |