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レバー式ヘッドではノズルエッジ部にガスケットを当接させて止水荷重を加えていました。しかし耐衝撃型ヘッドではバルブをノズル内の段部へ当接させています。そしてその当接している荷重の反力が、バルブピンを通してスライダーへと加わっています。スライダーは8ヶ所のボールに乗っているため、荷重はさらに8個のボールへと加わります。
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スライダーは下図A点でボールに乗っており、ボールはB点でフレームの段部に支持されています。この時B点はボール垂直の中心線に対し水平方向の距離があります。そのためA点に荷重が加わるとボールはヘッド中心方向(下図では右方向)へ移動する力が働きます。その力をバランサーとの接点であるC点で受けています。
つまりボールがヘッド中心方向へ移動する力は、ボールがスライダーとバランサーの隙間に入って行こうとする動きであり、スライダーとバランサー間の上下の距離を広げる力となります。
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スライダーは下図A点でボールに乗っており、ボールはB点でフレームの段部に支持されています。この時B点はボール垂直の中心線に対し水平方向の距離があります。そのためA点に荷重が加わるとボールはヘッド中心方向(下図では右方向)へ移動する力が働きます。その力をバランサーとの接点であるC点で受けています。
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スライダーより加わった荷重とフレーム内の段部の掛止部により、8個のボールには常にヘッドの中心方向へ移動する力が加わっています。その力はスライダーとバランサーの上下の距離を広げる力となり、ヒューズを圧縮した状態で組み上げられています。 |
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火災の熱により融解したヒューズはピストンと感熱板の隙間から外部へと流れ出ます。そしてヒューズが融解し容積が減った分だけスライダーとバランサーの距離が開き、そこに8個のボールが転がり込みます。ノズル内の段部とバルブは当接した状態で組立荷重が加えられていましたが、作動が始まると、この当接部は離れてしまい、組立荷重はなくなります。その後の作動は円錐コイルバネの力によって行われます。 |
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作動が進んで、やがてこの状態になると8個のボールは掛止部から完全に外れています。しかしこの直前までOリングによる止水力は保たれています。 |
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ボールが掛止部からはずれた分解部は円錐コイルバネの力により下方へけり出されます。また円錐コイルバネはノズルに挿入されているバルブを引き抜く働きもしています。 |
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最後にデフレクターが落下して来ます。ノズル内部に挿入されていたバルブは、デフレクターのカップ内部に納まり、デフレクターがヘッド内部につり下げられて作動は完了します。
以上が、ボール8点支持構造の作動課程です。 |
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